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函館天音軸 冥加×かなで
函館軸ですがゲーム本編に全然沿ってません(コンクール云々は一緒)
ファンタジー色強め、登場人物のキャラクターがおかしいかもしれません
オリジナルの捏造設定のようなものも多々でてくるのでご注意を。
函館天音軸 冥加×かなで
函館軸ですがゲーム本編に全然沿ってません(コンクール云々は一緒)
ファンタジー色強め、登場人物のキャラクターがおかしいかもしれません
オリジナルの捏造設定のようなものも多々でてくるのでご注意を。
「扉」
金髪に白いスーツの大柄な男が、一人聖堂へと入っていった。男は椅子が並ぶその奥に人影が二つあることに気づいた。イレギュラーな存在であるもう一人が演奏しているのを疑問に思いつつ、さして気にする様子もなくそれを眺めた。
待ち人は男が来たこと気づかず、もう一人も男に気づくこと無く演奏を続けている。いい音だ、と男は素直に思った。今度は二人一緒に何かを弾くらしく、二人が何かを話しているのが見えた。おそらく最後の演奏なのだろう、男は憐みの視線を送りながら二人を見た。そして、曲が始まった。
始まってすぐに、男はその目を見開いた。美しく重なり合った音が、彼を飲み込んだのだ。光に飲まれながら、男はその中に古い扉を見た。以前にも目にしたことがある。この扉は、あの美しい妖精の国へと続く扉。
無我夢中でその扉へと近づき、そして扉を開いた。無垢な少年のように笑いながら、男は扉の向こうへと姿を消した。
金髪に白いスーツの大柄な男が、一人聖堂へと入っていった。男は椅子が並ぶその奥に人影が二つあることに気づいた。イレギュラーな存在であるもう一人が演奏しているのを疑問に思いつつ、さして気にする様子もなくそれを眺めた。
待ち人は男が来たこと気づかず、もう一人も男に気づくこと無く演奏を続けている。いい音だ、と男は素直に思った。今度は二人一緒に何かを弾くらしく、二人が何かを話しているのが見えた。おそらく最後の演奏なのだろう、男は憐みの視線を送りながら二人を見た。そして、曲が始まった。
始まってすぐに、男はその目を見開いた。美しく重なり合った音が、彼を飲み込んだのだ。光に飲まれながら、男はその中に古い扉を見た。以前にも目にしたことがある。この扉は、あの美しい妖精の国へと続く扉。
無我夢中でその扉へと近づき、そして扉を開いた。無垢な少年のように笑いながら、男は扉の向こうへと姿を消した。
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